最終更新日2024年12月30日
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日本史の歴史地図へのお誘い
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大学入試日本史地図図解問題


台湾・朝鮮・満州支配

次の文を読んで、問に答えよ(明治学院大 改)。

 日本政府は植民地統治を行うため、日清戦争で得た台湾に台湾総督府を設置した。しかし、その当初、台湾官民の抵抗があり、日本から陸軍総兵力の3分の1以上に当たる(a)人以上の兵を動員し、(b多数の犠牲者)を出したうえで台湾全島を平定した。以後、アヘン・樟脳・塩の専売などで財政の確立を図った。また、特権的な(c財閥)を台湾に進出させ、主要産業である製糖業を推進した。その結果、植民地統治の初期は農業や食品加工などの軽工業を中心とした産業が発達した。大韓帝国(韓国)では、(d)が「日韓両国共同事業」の名のもとに、漢城(ソウル)に設立されたのは1908(明治41)年である。日本の韓国併合以降は、総督府の支援のもと、朝鮮で最大の(e)を有するまでに拡大した。満州では、(f)において、ロシアから譲り受けた長春以南の鉄道権益を清朝に認めさせ、日本は満鉄と称される南満州鉄道を1906(明治39)年に設立し、(g積極的な満州経営)に乗り出した。同社は、鉄道、鉱工業、調査、拓殖、関連会社経営の5部門により構成された。なかでも「調査」については、同社の初代総裁である(h)のもと、植民地経営を合理的に行うための総合的調査研究機関として設置され、国策に沿った大規模な調査や研究が行われた。

問1.(a)にあてはまる適切な数を選び、番号で答えよ。
 1.5千  2.1万  3.5万  4.10万  5.50万
問2.(b)に関して、犠牲者を出した最大の要因を選び、番号で答えよ。
 1.清朝の残留官僚や徒党の抵抗  2.高砂族など少数民族による抵抗  3.台風
 4.伝染病や疫病の罹患  5.欧米列強による軍事干渉
問3.(c)に関して、「台湾製糖株式会社」を設立した財閥を選び、番号で答えよ。
 1.三菱  2.三井  3.住友  4.安田  5.古河
問4.(d)に入る適語を選び、番号で答えよ。
 1.朝鮮銀行  2.東洋拓殖株式会社  3.朝鮮窒素肥料会社  4.日窒コンツェルン
 5.東洋紡績会社
問5.(e)に入る適語を選び、番号で答えよ。
 1.繊維生産高  2.土地  3.預金  4.従業員  5.肥料高
問6.(f)に入る適語を選び、番号で答えよ。
 1.北京議定書  2.下関条約  3.桂・タフト協定  4.日露協商論
 5.ポーツマス条約
問7.(g)に関して、日本の権益独占に最も強く反対の意思を表明した国を選べ。
 1.アメリカ  2.イギリス  3.ドイツ  4.ロシア  5.フランス
問8.(h)に入る適語を選び、番号で答えよ。
 1.伊藤博文  2.児玉源太郎  3.樺山資紀  4.後藤新平  5.桂太郎
問9.下図のABに入る適語を答えよ。

台湾・朝鮮・満州支配


答え
1( )2( )3( )4( )5( )6( )7( )8( )A(    )B(    )

解答
1(3)2(4)3(2)4(2)5(2)6(5)7(1)8(4)A(関東州)B(大連)



(この地図図解・史料問題は『日本史地図図解問題』に収録されています。また、問題で使われている地図・図版は『日本史地図・図解集』に収録されています。)