次の設問に答えよ(センター試験 改)。
問1 上の図中のカ〜クは、西アジアとその周辺における、GDP(国内総生産)に占める農林水産業の割合、人口1人当たりGNI(国民総所得)、輸出額に占める石油・石油製品の割合のいずれかの指標について、国・地域別に示したものである。カ〜クがどの指標に当たるか答えよ。
問2 上の表は、イラン、クウェート、サウジアラビア、トルコのそれぞれについて、利用可能な水資源量を示したものであり、ア〜ウは地表水、地下水、淡水化水(注)のいずれかである。ア〜ウと水資源名との正しい組合せを答えよ。
(注)海水などを脱塩処理したもの。
答え
問1
GDP(国内総生産)に占める農林水産業の割合 ク
人口1人当たりGNI(国民総所得) カ
輸出額に占める石油・石油製品の割合 キ
問2 ア 地表水 イ 地下水 ウ 淡水化水
解説
問1
GDP(国内総生産)に占める農林水産業の割合は、降水量に恵まれ農林水産業が盛んな国が高位。
人口1人当たりGNI(国民総所得)は、産油国で人口の少ない国が高位と考えられる。またイスラエルが高位であることに着目する。
輸出額に占める石油・石油製品の割合は産油国で数値が高い。しかし、工業化が進展し機械類の輸出が多いアラブ首長国連邦は逆に高位にないことに注意。
問2
地表水は一定の降水量があり、河川や湖沼などがあること、地下水は地下水路などの施設があること、淡水化水は工業的に生産されるため巨大な資本が必要なことなどが、利用する際の条件となる。
サウジアラビアがやや多いものの、全体の水量がきわめて少ないウが淡水化水となる。山岳地帯からの河川水があるトルコやイランで多く、砂漠の広がるサウジアラビアやクウェートで少ないアは地表水となる。イは地下水となる。地下水はイランで多いが、これは地下水路カナートにより利用が可能なためである。
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