次の設問に答えよ(センター試験 改)。
問1 次のア〜ウの文は、上の図1中のA〜Cに位置するいずれかの山脈や高原にみられる地形の特徴を述べたものである。ア〜ウとA〜Cとの正しい組合せを答えよ。
ア 地殻変動がほとんど起きていない地域であり、玄武岩に覆われた起伏の小さな高原状の地形となっている。
イ 古生代に地殻変動が起きた地域であり、標高が低く起伏の小さな山脈となっている。
ウ 現在も地殻変動が活発な変動帯であり、急峻で起伏の大きな山脈となっている。
問2 上の図2中の@〜Cは、上の図1中のJ〜Mのいずれかの線に沿った地形の断面を示したものである。Lに該当するものを、図2中の@〜Cのうちから一つ選べ。ただし、図2中の○と●は、図1中の○と●に対応し、高さは強調して表現してある。
問3 世界各地では、その土地の気候条件や地質条件によって異なる侵食作用がはたらき、多様な地形がみられる。上の図1の地点Xはコロラド高原のモニュメントヴァレーであり、地点Yは中国のコイリン(桂林)である。XとYにみられる地形を説明した次の文章中の空欄カとキに当てはまる語句を下の@〜Cより選び答えよ。
地点Xの付近には、テーブル状や塔状の地形がみられる。それらの垂直な崖の地層は、その直下の斜面の地層に比べて(カ)。地点Yの付近にも、塔状の地形がみられる。この地形は、(キ)作用により形成された。
@ 侵食されにくい A 侵食されやすい B 石灰岩の溶食 C 氷河による侵食
答え
問1 ア C イ B ウ A
問2 C
問3 カ @ キ B
解説
問1
アは安定陸塊の説明であり、Cのデカン高原が当てはまる。
イは古期造山帯の説明であり、Bのウラル山脈が当てはまる。
ウは新規造山帯の説明であり、Aのアラスカ山脈が該当する。
問2
北アメリカ大陸のLの線の西側にはロッキー山脈のほか海岸山脈など複数の山脈が走っており、山地全体の幅はアンデス山脈よりも広い。他方、東側はカナダ楯状地に続くグレートプレーンズ、プレーリーの台地状の平原地帯が広がる。従って、断面図はCが当てはまる。
@は標高の低い平地が続いていることから、安定陸塊にあるオーストラリア南西部のKが当てはまる。Aは西側に険しいアンデス山脈、その東側には低平なアマゾン盆地が広がっている南アメリカのMが当てはまる。BはJが当てはまり、ペルシア湾岸からイラン高原を通って、パミール高原にいたるもので、山地が多い。
問3
X地点のモニュメントヴァレーではテーブル状のメサや、孤立した塔状のビュートとよばれる侵食地形がみられる。これらの地形は、水平な地層でできた卓状地が柔らかな部分が削られ、硬い部分が残って形成された。
Y地点の中国の景勝地であるコイリン(桂林)にみられる塔状の地形はタワーカルストである。柔らかい石灰岩が侵食され、侵食されにくい硬い部分が残って形成された。
****