最終更新日2026年6月13日
日本史の歴史地図へのお誘い
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−平泉にも「鳥獣戯画」−
奥州藤原氏の拠点があった岩手県平泉町の国指定史跡「柳之御所遺跡」から、墨で描かれた擬人化されたカエルの木片画が見つかり、岩手県教育委員会は2013年1月25日、発表しました。国宝『鳥獣人物戯画』(平安〜鎌倉時代)に似ており、同時に出土した遺物から12世紀後半のものと推定されるといいます。
『鳥獣人物戯画』を所有する高山寺(京都市)は「擬人化した動物の絵が、同時期に存在していた例は聞いたことがない」と述べ、県教育委員会も「当時最先端の都の文化が、ほぼ同時期に平泉まで伝わっていたことを示す貴重な資料で、奥州藤原氏について知る手がかりにもなる」としています。
県教育委員会によると、木片は縦10cm、横4cmで「折敷」と呼ばれる盆の断片で、擬人化されたカエルが右手に扇、左手にススキのようなものを持った絵が描かれていました。木片はその後、再加工されたらしく、カエルの絵も右側が切れています。
(参考)『鳥獣人物戯画』
『鳥獣人物戯画』は京都府高山寺所蔵の4巻の絵巻物です。覚猷(鳥羽僧正)の作といわれますが不詳です。1・2巻は12世紀前期、3・4巻は別人による13世紀初期の成立といわれます。鳥獣を擬人化し、人間の姿や当時の社会を風刺したものとみられます。