最終更新日2025年6月22日
日本史の歴史地図へのお誘い
大学入試日本史地図図解問題
−平氏の台頭と衰退−
次の文章を読み、問に答えよ(神戸学院大 改)。
伊勢平氏は、院政期に勢力を伸ばし、(a 平安末期の兵乱)を経て飛躍的に発展した。その長となった平清盛は、1167年に太政大臣となり、一門も高位高官にのぼった。しかし、(b 平氏の勢力拡大)に反発した旧勢力は、1177年に鹿ヶ谷で平氏打倒の謀議をおこなった。これに対して、清盛は、1179年に(c 後白河法皇)を幽閉するとともに、朝廷の高官多数を処罰・解任した。さらに、清盛は、安徳天皇の外戚として権勢をふるったために、平氏の専制に対する不満はいっそう高まった。この情勢をみた後白河法皇の皇子以仁王は、1180年に平氏追討の令旨を発した。これに呼応して、伊豆に配流中の(d 源頼朝)や信濃の源義仲など、諸国の反平氏勢力が挙兵し、(e 治承・寿永の乱)へと広がった。
問1 (a)に関する説明1〜3の正誤の組み合わせとして最も適切なものを、下のA〜Dより選び、その記号で答えよ。
1.保元の乱において、平氏一門は崇徳上皇方に味方して勝利した。
2.平治の乱において、平清盛は藤原信頼や源義朝らを討って勝利した。
3.平清盛の父忠盛は、反乱を起こした源義親を討つことで、院の信任を得た。
A 1−正 2−誤 3−正 B 1−誤 2−正 3−誤 C 1−正 2−誤 3−誤
D 1−誤 2−正 3−正
問2 (b)の経済的基盤となった海外貿易の相手国として最も適当なものを、次より選び、その記号で答えよ。
A 金 B 渤海 C 唐 D 南宋
問3 (c)が編集した歌謡集として最も適当なものを、次より選び、その記号で答えよ。
A 懐風藻 B 文華秀麗集 C 梁塵秘抄 D 閑吟集
問4 (d)の1180年の動きとして最も適当なものを、次より選び、その記号で答えよ。
A 公文所・問注所を設置した後に、富士川で挙兵して平氏軍を破った。
B 最初の挙兵は石橋山で敗れたが、二度目の挙兵で鎌倉を占拠し、ここで侍所を開いた。
C ただちに挙兵して鎌倉を攻略し、後白河法皇から東国の支配権を承認された。
D 南都焼打ちをした平氏を討伐するために、朝廷より右近衛大将に任じられた。
問5 (e)が始まった1180年に、平氏は遷都を実行したが、遷都先として最も適当なものを、次より選び、その記号で答えよ。
A 恭仁京 B 平城京 C 藤原京 D 福原京
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答え
問1( )問2( )問3( )問4( )問5( )
解答
問1(B)問2(D)問3(C)問4(B)問5(D)
